INTERVIEWS

社員インタビュー
安全運転によるCO2排出量削減

INTERVIEW

テレマティクス自動車保険でCO2排出量の削減効果を可視化
安全・エコ運転を促進しカーボンニュートラルの実現へ寄与

デジタルビジネスデザイン部 プランニンググループ
西村 将麻

自動車保険部 テレマティクス開発グループ
中村 久美子

テレマティクス・モビリティサービス事業開発部 MaaS事業推進室
文屋 善貴

※写真左から中村 久美子、西村 将麻、文屋 善貴

開発の背景を教えてください
世界的にカーボンニュートラルの潮流が加速する中、日本のカーボンニュートラル達成に向けた取組みは、大企業を中心とした事業者や地方公共団体等の組織が主体となって進んでいます。一方で、真の脱炭素社会を実現するには、企業だけではなく、生活者一人ひとりの温室効果ガス削減活動を積み上げることも重要です。
そこで、生活者一人ひとりの活動の中でも、当社が貢献できる領域として「自動車由来の排出CO2の削減」に着目しました。テレマティクス技術によって得られる自動車の走行データを活用することで、ドライバー一人ひとりの安全運転によるCO2排出削減量(平均的な運転と比較した際の排出抑制量)を算出し、お客さまへフィードバックします。これにより、お客さまの安全運転を環境的観点からも後押しすることが可能となり、日本のカーボンニュートラルの実現に貢献できると考えました。

デジタルビジネスデザイン部 
プランニンググループ 
西村 将麻

CO2排出削減量可視化サービスの概要を教えてください
安全運転スコアと燃費データの相関性に基づいた当社独自のアルゴリズムによって「毎月の安全運転によるCO2排出削減量」を算出し、テレマティクス自動車保険の各商品アプリにおいて可視化します。また、当該CO2排出削減量を「スギの木が1年間に吸収するCO2量」や「燃料に換算した場合の数値」にも置き換えて可視化することで、お客さまにイメージしていただきやすいように工夫をしています。
本サービスを通じて「安全運転がエコドライブにも役立ち、自然環境保全にも貢献している」ということを体感してもらうことで、さらなる安全運転を意識していただくとともに、その安全運転が新たに社会課題解決を図る価値を生み出し、社会全体がより安心になることで、お客さまの安心へとつながると考えています。

自動車保険部 
テレマティクス開発グループ 
中村 久美子

現在の取組みを教えてください 
CO2排出削減量の可視化サービスは、テレマティクス自動車保険のお客さまだけでなく、全国の地方公共団体と共同で開催しているテレマタグイベントでも導入しており、地域住民の皆さまにもエコドライブによる環境貢献を体感いただいています。今年度は約40の地方公共団体からのお申込みをいただいており、総勢約15,000名のドライバーの方に安全運転によるCO2排出量削減取組みに参加いただく予定です。
また、テレマティクス自動車保険のお客さまの安全運転により、1か月で東京ドーム約2個分のCO2を削減しています(当社独自アルゴリズムによる計算)。

デジタルビジネスデザイン部 
プランニンググループ 
西村 将麻

今後の展開を教えてください
2024年5月より、事業者向けテレマティクスサービスの「Bizセイフティ」にCO2排出削減量可視化機能を実装しました。ご契約いただいた事業者さまには、アプリ内でのドライバー本人向けのCO2排出削減量可視化機能だけでなく、テレマティクス車載器を設置している社有車全体での削減量を事業者さまにフィードバックするレポートの提供や、テレマティクスを導入することで環境貢献していることを表明する「環境貢献表明書」を提供します。
今後、Bizセイフティをより多くの事業者さまへご提供することで、事業者さまのカーボンニュートラル達成に貢献していきます。

テレマティクス・モビリティサービス事業開発部 
MaaS事業推進室 
文屋 善貴

(2024年7月時点)